忍者ブログ
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

kangen1.jpg
飽きもせずに陶芸の話ばっかりですみませんね。
でももうちょっと続くのじゃよ。

先日の還元の窯出しのときのブツ~デジカメ撮影ver~です。
綺麗に焼きあがってきたのが嬉しくてはしゃいでます。しかもまだ酸化の窯があるんだ! オラわくわくすっぞ!
ちなみに「酸化」「還元」というのは陶器の焼成方法のことです。科学の授業とかでも聞く酸化還元です。釉薬の発色と言うのは化学反応なので、同じ釉薬でも酸素を与えるか酸素を奪うかで色が変わります。大雑把に言うと、酸化だと澄んだ鮮やかな色、還元だとくすんだ渋い色合いになります。
つまり次回はもっとキラキラしたのが出てくる…はず!

と、いう読まなくてもまぁ別に困らない講釈は置いといて。
1枚ずつ簡単な説明つきでお送りします。
kangen2.jpg
いつぞやかの色絵湯呑み
外の主線は鉄絵なので、サビのような風合い…この写真じゃよく分からんな。
内側のラインにはうっすら桜を浮かべてます。
これまた写真では分かりませんが、ピンクの色の部分が一部剥離してます。厚く塗りすぎるとはがれるみたいです。ペンキみたいな感じ。やっぱり下絵の具はがっちり塗るには不向きなみたいです。

kangen3.jpg
伊羅保釉煎茶椀。
これかなり好きだ! マットな質感で、砂のような雰囲気が出ます。
何気に今回作った煎茶椀の中では一番形もいいのです。うふふ。

kangen4.jpg
月白釉煎茶椀。
若干紫がかった淡い青。縁には緋も入って、何となく色っぽいv
読み方が「げっぱく」なのか「つきしろ」なのか未だによくわかりませんww

kangen5.jpg
<上>瑠璃釉煎茶椀
<下>天目釉煎茶椀
青いの! と黒いの!
黒い天目さんは泣きボクロつき…とか言うとセクシー。
本当は釉薬掛けてるときに跳ねちゃったんだけど、白生地+天目じゃ取れないし!ってんで瞬時に「ホクロです。これはホクロさん」ということになった。ちなみに焼く前の天目は血のように真っ赤です。散らかすと軽く殺人現場。

kangen6.jpg
<上>天龍寺釉煎茶椀
<下>織部釉煎茶椀
天龍寺はこの写真だと分かりにくいけど淡いグリーンです。そんなんばっかだ…
下の微妙なえんじ色は還元の織部釉。織部というと濃い緑で有名ですが、還元で焼くとほぼ真逆のこんな色になります。…間違えたんじゃないよ? 今回は織部2個掛けて、酸化還元で一個ずつ焼くだけだからね?

kangen7.jpg
最後に、すこし雰囲気の違うものを。
天目釉煎茶椀<横ボーダー>。
外側の生地の一部があえて露出するように掛けてみた。
なんとなく風情があって、他のきちんとした形のものに比べると、これだけ酒器っぽい。

ちなみにこいつがぶにゃぶにゃしているのは釉薬だけではなく。
kangen8.jpg
この写真をよく見ればわかりますが、歪んでます。高台が完全に斜め上を向いてます。
普通に置いてても、肉眼でわかるレベルで縁に傾斜がついてます。えへへっww
持ってると心が不安定になって「…酔ったかな?」とか思うけど、実は素面でも斜めってるという罠です!
斜めなのは焼く前から気づいてましたが、余りにも見事な斜めっぷりだったので焼いてみたwwなブツです。
まぁ釉薬掛けちゃうと思ったより分からなくなったし、あとはほろ酔いのお供にどうぞ!ってことで(笑)
PR
20100525183533.jpg
いつぞやの花器。作りかけ。
こうやって、自分の妄想に過ぎなかったアイテムが目の前に具現化していくのは楽しいね。うひょ、うひょひょ。

歪んだりすることを考えに入れて、3セット分作ります。6本1セット×3で、これと同じものをあと15本作るだけの簡単なお仕事! 乾かして焼いての時間を考えると、今週中には全部作ってしまいたい! 
成型までしてしまえば、絵付けは絵の得意な友人に丸投げバトンタッチできるので、そこまでは踏ん張ります。友人は牡丹唐草を何も見ずに描けちゃう人なので、絵まで行ってしまえば私の仕事はもう無いに等しい(笑)まぁ逆に言えばそこまではほとんど私の仕事ですが。
他のチームも正統派だったり前衛的だったり、色んな花器を作っていて楽しみです。うひひ。でもパーツの数だけならうちが一番だよwwそれだけは間違いない。

この花器の形状はろくろでは挽けないので、タタラ成型と呼ばれる技術を使っています。
まぁ早い話が粘土の塊を板状に切って、それを組み立てる方法です。一般的なイメージから言うと、作業中の姿は陶芸というよりペーパークラフトに近い。まぁそれだと厚さ7mmの紙ってことになりますが。乾かしたりくっつけたりの手間もあるし。
実習ではやらない方法ですが、色んな形が作れて私は好きだな~。ろくろやってるときとは全然違う脳みそ使ってる気がします(笑)

あ、ちなみに締め切りは一応6月中ぐらい。なのですが、それまでに成型→乾燥→素焼き→釉薬掛け→本焼き→上絵付け→上絵焼きをしなくてはならないので、正直時間はあまりないっていうかもうギリギリです。焼き3回だけでも丸7日間かかるからね! 間に合うかどうかは、成型→乾燥の行程が素焼きの日までに間に合うかにかかってます。他は頑張れば終わる!
とりあえず成型は私の担当なのでハッスルします! はっする!
sekken1.jpg
今回も写真まみれですごめんなさい。
先日の写真の右下にいた人です。
これは手びねりで作った陶器製の石鹸置きで、

sekken2.jpg
少しアングルを変えるとこんな感じです。
足のついた器で、桜の抜きが排水になっています。還元焼成で鉄砂釉です。「てっさ」じゃなのよ「てっしゃ」なのよ。「てっさ」はフグなのよ。
…で、


sekken3.jpg
/(^o^)\

足が取れるかもって心配してたら、足が取れなくなったよママン!
下のくっついちゃってる部分は「これだと釉薬が垂れて取れなくなっちゃうかもしれないから」って敷いた板なので、ある意味計算どおり…!なのですが。
まぁものすごいガッチリ綺麗にくっついてるし、最初からこういうデザインでした!と言い張れなくもない渋い風情がある気もしますが、このままではいくらなんでも使いにくいので

sekken4.jpg
摘出手術を始めることに。
トンカチとかノミとかペンチとかヤスリとか、色々用意したのですが

sekken5.jpg
結局ペンチが一番安全そうなので、これで削っていく作戦でいくことに。
敷き板は固いけど荒くて脆い素材なので、端っこからじわじわ摘んでへし折る、摘んでへし折るを繰り返す。
ちなみにこの写真は友人の手。ゆるり手はもっと黒くてムキムキしてる。
苦難の末…

sekken6.jpg
救出成こ…おうっ?!?

orz

そそそ、そんな日もあるよね!
これで修復の練習ができるじゃない! 金継ぎとか試したらいいじゃない! あれって漆の技法だけど!
まぁ本当、せっかく色んな伝統工芸の技術の先生の居る学校に通っているので、金継ぎの技術を教えてもらえないか漆の方で今度聞いてみます。この色で金継ぎしたら、きっと綺麗だと思うんだ!
教えてもらえなかったらボンドでくっつけます。自分用だし、食器じゃないし。

今回は試作品!のつもりで作ったので、いい勉強にはなりました。次は割らずくっつけず、商品になるものを作ってみせる!
20100520134639.jpg
焼きたて!
窯出しなのはわかってたのにデジカメを持って行くのを忘れてたので、今日は携帯画質のみで。
来週も窯あるので、後日デジカメ画質でたっぷり自慢しますっ! ↑写真右下の人についても色々言いたいのでww

窯から出したてはまだ本当にほかほかで、それから半日ぐらいはぴしぴし、ぴんぴん言ってました。
最初何の音かなー?と思ったのですが、これは釉に貫入(陶器の表面にある細かいひび)の入る音だそうで。い…生きてる?(どきどき)

20100520134858.jpg
色とりどりのこやつらは、いつぞやの煎茶椀ですね。
どうせなら!ってんで釉薬を色々試してみました。天目、織部、月白、天龍寺、瑠璃、伊羅保。
いくつかはさらに上絵でお絵かきしてやろうと思ってます…ふふふ。
今回は還元の窯だったので地味な色合いのものが多いですが、来週は酸化の窯なのでもっとカラフルですよ! ゆるりさんの次回作にご期待下さい!(終了)
hako.jpg
陶芸の上絵の具の蓋を、自作してみた。
(ガラス板の上で、角乳棒使って磨ります。ラップとかで蓋すると、ラップに絵の具がつく)
密林さんの箱に、切り紙とか半紙とかをぺたぺたしてみました。ジャストサイズ!

それはそうと、現在とあるコンペに出す花瓶のデザインをしております。
と言っても、コンペに出す作品はクラスから2作とか3作とかなので、あくまでもコンペ候補作品ですが。
絵付けの柄は仮のものですが、大体こんな形状のものにしようかと企んでいまして。

kabin1.jpg
六連式バームクーヘン型花器とお呼びください。
赤土のベースに白化粧土をかけ、白の部分のみに上絵付けを施しております。
一輪挿し×6で、バラバラでも、大きな一つの花瓶としてもお使いいただけます。3:3で分けたり、1列に並べたりしても使えます。高さ、直径20センチ程度(連結時)を想定しています。

このラフ画を他の人にも見せてみたところ、「全体を固めたときに、もうちょっと動きが欲しいよね」という話になったので

kabin2.jpg
強弱切り替えつき六連式バームクーヘン型花器。(変則組み合わせ状態)
と、

kabin3.jpg
三段階変速機能つき六連式バームクーヘン型花器
とかも描いてみた。

意外と3段階いいな、とか。
色々並び替えて組み合わせを楽しめる可能性なら強弱もいいな、とか。
描いてみて分かること、他人の意見を取り入れて分かることって大きいですね。
高さの違うやつを見た後に最初のを見ると、どうにも地味です。

そしてこうして並べてみると、1枚ごとに集中力の切れていく様子もよくわかる(笑)
ご意見大絶賛募集中ですが、あまり凝視しちゃダメだ! 特に3枚目!
ちなみに「全体をナナメにカットして上辺に傾斜をつける」案は、すでに技術的な面で挫折済みです。残念。

残念と言えばパースが残念なのは知ってますから言わないで! デジカメで適当に写真取ったらもっとパースが狂ったなんて言い訳も聞かないで!
でもこういうの描いてるのはすっごい楽しいです。ちなみに描いてるときは、大体「これ、いくらぐらいなら売れるかな」ということを考えています。いじきたないね。
カレンダー
03 2025/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30
最新コメント
[02/03 穂高ゆるり]
[01/27 キムチ]
[01/16 穂高ゆるり]
[12/29 ミケコ]
[12/21 穂高ゆるり]
ブログ内検索
カウンター
アクセス解析
管理人
HN:
穂高ゆるり
性別:
女性
自己紹介:
陶芸屋目指し実家に出戻って修行の日々。
座右の銘は
「マイナージャンルが好きなんじゃない! 好きになるのがたまたまいつもマイナーなだけなんだ!」
Powered by ニンジャブログ  Designed by ゆきぱんだ
Copyright © ゆるい日記 All Rights Reserved
忍者ブログ / [PR]